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michellecindy

限りなくホンモノに近い コピー

アートの世界に ”トロンプ・ルイユ(Trompe-l'œil)” というのがある。
言葉としては、フランス語で「眼だまし」という事になるが、
もっと端的に言えば「だまし絵」のこと。
これは飾り窓であったり、壁にドアを描いて入り口があるように見せたり、
遠近法を使って奥行きが広いように見せたりする技法。
茶目っ気のあるアートでもある。
「だまし」の代表格と言えば「ニセ金」。
「ニセ金」は、この世に「通貨」が誕生して以来、寄り添うように、
ほぼ同じ年数の歴史を刻んでいる。
通貨を発行する側から言えば、「ニセ金」が作られないように、
透かしを入れたり、磁気を入れたり、ホログラムを施したりと、
様々な工夫を施して来た歴史がある。
だけども、酷似したものが登場するという歴史を繰り返して来た。
中には、どこに違いがあるの変わらないほど見事なまでに精巧なものが
出て来たりする。
ところが、どんなに精巧なニセ金も、必ずどこかに本物とは違う箇所があるという。
それは、技術的にマネが出来ないという訳ではなく、
「ニセ金」を作る側の矜持(きょうじ) だという話もある。
そっくりそのままのものを作った場合護膚產品、それは単に普通の通貨になって
流通してしまうだけ。
作る側の職人根性から言えば、それでは満足できない。
お札のちょっとした隅などに、微妙な違いを出して、敢えて忍ばせる。
決して、完コピにならないように、
そして、誰か判る者だけにしか判らないように作る。
これが「ニセ金」作りの職人の心意気ってモノらしい。
考えてみれば「だまし絵」の技法も、決して”リアル”を追求している訳ではない。
そういったアーティスティックなセンスを楽しんでいるもの。
精巧ではあるが完全なコピーではない「ニセ金」作りは、
ことによると水解蛋白アート」かもしれない?
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